2020/12/09 16:40



コスタリカ サンガブリエル ナチュラル
プラムやダークチェリーのような風味に、後味は高カカオチョコレートのような甘さの余韻。クリーンでありながら圧倒的な果実味がお楽しみいただけます。



-コスタリカコーヒー
2008年コスタリカのコーヒー生産は記念すべき200周年を迎えました。コスタリカの経済発展はコーヒー生産によってもたらされたといっても過言ではありません。軍隊を持たない平和な国、充実した福祉と教育制度、穏やかな気候など恵まれた環境において、コスタリカの生産者はコーヒー栽培に取り組んでおります。200年を超える歴史あるコスタリカの生産者は、コーヒー栽培にプライドを持って取り組んでおります。
従来は農協または、規模の大きな農園によるコーヒー生産が主体でしたが、2000年頃よりマイクロミルと呼ばれる小規模生産者が独自に小さな水洗処理設備を持ち、独自の品質の高いコーヒーを生産する方式、または品質志向の中規模農園が品質の高いコーヒーを生産する流れがスペシャルティコーヒー産業の世界的発展にともなって出てまいりました。

-生産発祥の地セントラルバレー
コスタリカの中央部セントラルバレー地域は、コスタリカにおけるコーヒー生産発祥の地であり、コーヒー栽培に適した好条件が整った環境にあります。太平洋の恩恵を受け、雨季と乾季がはっきりとわかれており、海からやってくる乾燥した風はコーヒーの甘味を引き出しています。また、火山灰を豊富に含んだ農地は、弱酸性で有機質を多く含む肥沃土であり、排水も良く、コーヒー栽培に適しています。

-サンガブリエル農園

サンガブリエル農園は2000年前後にコーヒー生産を始め、当時は標高900mにある共同ミルにコーヒーチェリーを納めていました。しかし近年のコスタリカにおける品質志向のマイクロミルに影響を受け、2014年に農園内にミルを完成させ、2015年クロップより新たにマイクロミルとしてスタートしました。
農園はトレバレス山麓に沿って広がり、昼夜の寒暖差で実が凝縮し、硬く締まったコーヒーチェリーとなります。日中でも霧に覆われており、この霧が農園全体に湿度をもたらすので、より生き生きとしたコーヒーの木々が育ち、乾燥プロセスにおいては直射日光を遮るので、ゆっくりと乾燥を進めます。結果、甘みの詰まったコーヒーチェリーはその成分をしっかり内部に浸透させながらゆっくりと乾燥を仕上げます。

▲霧に覆われた農園とミル

コスタリカスペシャルティコーヒーの第一人者であるグレース社長が、無名だった同農園のサンプルの飛びついたほどにポテンシャルのある農園です。フェルナンド氏にグレース社長がアドバイスしながら、更なる高品質コーヒー作りに取り組んでいます。また、安定供給ができる様、年々作付面積を増やし10名のピッカーも来年は倍以上にしたいと意気込む新生マイクロミルです。


▲フェルナンド氏とグレース社長

-コーヒー豆情報-
生産地:セントラルバレー地域トレバレスマウンテン地区
農園主:フェルナンド トジャ氏
品種:カツーラ種、カツアイ種
標高:1,350m-1,600m
精製方法:ナチュラル

-カップコメント-
Plum,Dark cherry,Cassis,High cacao chocolate,Red wine,Complex,Clean cup,Long after taste



特別なクリスマスを彩る、華やかで甘さたっぷりなコーヒー。
季節の焼き菓子を添えて、楽しいコーヒー時間をお楽しみください。